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教員の属人化を防ぐ

進む教員の属人化

属人化とは一般的に「専門性の高い仕事」「周囲に共有されていない仕事」を指しますが、教員の場合はお互いの業務を把握していない、誰が何の業務をしているかわからない状況や、特定の業務について、決まった先生しか対応できないなどの状態を指します。

とくにICT業務に関しては一人の先生しか理解できていない、という状況も多く、その人がいないと仕事が滞ったり、そもそも進められなくなり、欠勤・異勤の際に立ち行かなくなる恐れがあります。また、マニュアル化されていない場合などは、新たな担当の先生に心身の負担を強いることになるでしょう。

仕組み次第で属人化は止められる

教師という仕事は、同じ組織に属しながらもそれぞれが別の教科・クラスを受け持つため、そもそも属人化が進みがちですが、こうした状況防ぐ試みを取り入れ、情報共有や様々な効率化を図ったところ、平均在校時間に20分の差ができたとの結果もあります。

属人化を防ぐためには、受け持っている業務・これまでに蓄積したノウハウを共有し、それぞれの業務に生かす事が大切です。稀に自分が培ってきたノウハウは自身の財産であり他の人には渡したくない、と考える方もいらっしゃいますが、勤務負担のことを考えるとあまりおすすめできません。

教務システム・校務支援システムがもたらす利点

操作のしやすい教務システム・校務支援システムを使うことで、ICT担当の先生の負担は格段に軽減されます。このとき注意しなければならないのは、ただ単にシステムを導入しただけでは、「詳しい先生」に質問などが集中し、結局、属人化の解消につながらないということです。

あくまでも、誰もが使いやすいシステムを選ぶことが重要です。

業務効率の見える化が進む

優れた教務システムによって一つひとつの業務を簡略化することで、システムに頼れるもの、フォーマットを作れば仕組み化できるもの、など多くの「本来は属人化しなくて良い業務」が見えてくるでしょう。これを少しずつ改善し、最小限の属人化に留めることで、生徒指導・教材研究などの別業務に力を入れられるようになります。

また、自分が受け持つ業務に加えて授業の進捗や生徒の情報なども共有できるため、臨時で別の先生に代わってもらうときや、異勤で引き継ぐときもスムーズ。また、クラス替えがあっても生徒のことがすぐに把握できるなど、とくに属人化が進みやすい小学校のクラス担任でも、難なく作業負担を軽くすることが可能です。

 

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